■ 歴史×フィクション カテゴリ記事一覧
- 【星の眠る湖へ ―愛を探しに―】許しが得られるまで
2013.08.08
星の眠る湖へ ―愛を探しに―(永田ガラ) 大きな湖のある地方の旧侯爵の息子として生まれた壮と、居候という体で一緒に暮らしている廉は、ある夏に羽衣子という少女と出会う。彼女は壮の許嫁となる予定だった。書評評価:☆☆☆ 大きな湖のある地方の旧侯爵の息子として生まれた壮と、居候という体で一緒に暮らしている廉は、ある夏に羽衣子という少女と出会う。彼女は壮の許嫁となる予定だった。 そして高校を卒業する時がやって来... - 【戦国ぼっち (2) ~Revenge of the super battle ship~】ハーレム珍道中
2013.08.04
戦国ぼっち (2) ~Revenge of the super battle ship~(瀧津孝) 現代の秋葉原に戦国時代から家老の娘の三好麗がやってきた。彼女から九尾山城の海野家の有貴姫が拉致されたという話を聞いた高杉一郎太は、青い光の渦に再び飛び込む。書評評価:☆☆☆☆☆ 現代の秋葉原に戦国時代から家老の娘の三好麗がやってきた。彼女から九尾山城の海野家の有貴姫が拉致されたという話を聞いた高杉一郎太は、青い光の渦に再び飛び込む。 突然消え... - 【八月の残光】軍人の本懐
2013.07.27
八月の残光(赤城毅) 昭和二十五年五月一日、連合艦隊司令部は、各種情報源からドイツ首都ベルリンが陥落したことを知った。連合艦隊先任参謀神重徳大佐は、連合艦隊参謀桐山静雄少佐の立案した「閃作戦」に実行許可を出す。書評評価:☆☆☆☆ 昭和二十五年五月一日、連合艦隊司令部は、各種情報源からドイツ首都ベルリンが陥落したことを知った。連合艦隊先任参謀神重徳大佐は、連合艦隊参謀桐山静雄少佐の立案した「閃作戦」に実... - 【東京プリズン】時空を超えて通じる背景
2012.10.21
東京プリズン(赤坂真理) 母親によってアメリカ東北部に留学させられたアカサカ・マリは、アメリカ政府の授業の単位を取るために、天皇の戦争責任について賛成する立場でディベートをしなければならなくなった。だが調べれば調べるほど、天皇とは何かが分からない。そして彼女の意識は時間と空間を超越し、その本質に迫っていく。書評評価:☆☆☆☆ 母親によってアメリカ東北部に留学させられたアカサカ・マリは、アメリカ政府の授... - 【天皇の代理人】歴史の影で奔走する人々
2012.10.14
天皇の代理人(赤城毅) 昭和四年から昭和二十年を舞台に、外交官の津村昌雄が出会った、外務省嘱託で特命全権大使相当の権限を持つという砂谷周一郎にまつわる物語を描いている。戦争に至るまでの外交史という視点で、ポイントポイントで起きる事件を、まるでホームズとワトソンのコンビのように解き明かし、日本の進むべき道を修正しようと奮闘する人物が砂谷と津村なのだ。書評評価:☆☆☆☆☆ 昭和四年から昭和二十年を舞台に、... - 【光圀伝】溢れる鬱屈の捌け口
2012.09.02
光圀伝(冲方丁) 水戸徳川家・徳川頼房の三男として生まれた子龍は、将軍・家光から諱・光國をもらい、兄を差し置いて世子となった。幼少の頃より父のお試しを受け、なぜ自分が世子かという疑問を抱いたまま長じた光國は、母・久子の旧名である谷を名乗り、市中にて部屋住らとつるんでやりたい放題に暴れまくる。書評評価:☆☆☆☆☆ 水戸徳川家・徳川頼房の三男として生まれた子龍は、将軍・家光から諱・光國をもらい、兄を差し置... - 【夜明けを知らずに―天誅組余話】魁の魅力と対価
2012.05.26
夜明けを知らずに―天誅組余話(仲町六絵) 八咫烏の子孫ともいわれる十津川郷の庄屋である野崎主計の許を、梅田雲浜とその娘の市乃が訪ねてくる。主計の年の離れた弟である野崎雅楽は、初めて見る郷の外の少女である市乃の危機を助けることになった。書評評価:☆☆☆☆☆ 八咫烏の子孫ともいわれる十津川郷の庄屋である野崎主計の許を、梅田雲浜とその娘の市乃が訪ねてくる。主計の年の離れた弟である野崎雅楽は、初めて見る郷の外の... - 【秀吉の交渉人 キリシタン大名小西行長】何も投げ捨てない
2011.08.25
秀吉の交渉人 キリシタン大名小西行長(永田ガラ) 商家の次男に生まれながら、その父・小西隆佐の財力を欲した豊臣秀吉により大名へと取り立てられ、朝鮮出兵の先鋒として娘を嫁がせた対馬の宗義智と共に平壌まで進み、明との和平交渉を行った。一方で、秀吉が追放令を出した後もキリスト教への信仰を捨てず、高山右近などと違って、残された武家信者の支柱となって戦った。書評評価:☆☆☆☆☆ 商家の次男に生まれながら、その父・... - 【氷海のウラヌス】背中で語る男達
2010.10.12
氷海のウラヌス(赤城毅) 第二次世界大戦の頃のお話。北極海を経由してドイツへと向かう大日本帝国海軍の大佐と、ドイツ海軍の艦長の、背中で語る系の交流を描く。 作者がドイツ史を専門にしているので、実際のエピソードを流用したエピソードなども豊富です。書評評価:☆☆☆☆☆ 日米開戦前夜。かつては海軍の主流派でありながら、対米戦争反対を公然と唱え閑職に回されていた堀場季四郎大佐は、まさにその対米戦争を有利に進め... - 【天地明察】本屋大賞受賞作: 武断の世から文治の世へ
2010.10.06
天地明察(冲方丁) 本屋大賞を受賞した作品。色々と技術的な間違いも指摘されているようだけれど、作品としては間違いなく面白い。 江戸時代、日本独自の暦を編纂した渋川春海の生涯を描ききった作品です。書評評価:☆☆☆☆☆ 本書で使われている「明察」という言葉は、算術の解答が正しかった場合につけられるので、「大変よくできました」的な意味合いがあるのだろうし、本来の意味的には「事実を見抜いた」となるのだろうが、...