さよならピアノソナタ(杉井光) カテゴリ記事一覧
- 【さよならピアノソナタ (4)】かけあう旋律
2011.06.21
さよならピアノソナタ (4)(杉井光) 題名の元となっているベートーヴェンのピアノソナタ「告別」は、彼の弟子でありパトロンでもあったルドルフ大公が、ナポレオンのウィーン侵攻にあたり疎開し、撤退後に帰還した事件に基づき作曲されたものだという。ゆえに、第1楽章の告別に始まり、第2楽章不在、第3楽章再会と続く。つまり、事前にルドルフ大公との出会いがあったことを考慮すると、二人が出会い、共に語らい、別れ、失意の... - 【さよならピアノソナタ (3)】とりあえず進んでみる
2011.06.21
さよならピアノソナタ (3)(杉井光) もどかしいっ!とにかく色々もどかしい!書評評価:☆☆☆☆☆ もどかしいっ!とにかく色々もどかしい! 自分が望む姿と他人から見た姿は、検証は不能だけれど、大分違うのだと思う。他の誰かがすごいと思うことだって、自分の理想からズレていれば、コンプレックスのもとにもなってしまう。ナオミの音楽の才能というヤツも、おそらくそういう種類のモノなのだろう。しかし、こういうモノは、あ... - 【さよならピアノソナタ encore pieces】いつか再び、違うかたちで出会うまで
2010.10.06
さよならピアノソナタ encore pieces(杉井光) 音楽に生きる人たちの人間関係を描く物語。アンコールという形になっているので、本編のキャラクターたちの後日談を描いている感じ。基本的にはハッピーエンドです。 ここだけ読んでもよく分からないので、既刊を先に読まれることをお勧めします。書評評価:☆☆☆☆☆ アンコールなので、盛り上がった熱をいや増すように、あるいは穏やかに冷まして日常に戻すかのように、メインキャ...