文学少女(野村美月) カテゴリ記事一覧
- 【“文学少女”見習いの、卒業。】さよならの儀式
2011.07.01
“文学少女”見習いの、卒業。(野村美月) 長編「“文学少女”見習いの、寂寞。」、掌編「ある日のななせ」、短編「“文学少女”見習いの、卒業。」を収録。書評評価:☆☆☆☆☆ 長編「“文学少女”見習いの、寂寞。」、掌編「ある日のななせ」、短編「“文学少女”見習いの、卒業。」を収録。 「寂寞」は何故か井上心葉に急接近してきた有人の冬柴瞳の行動の理由を、日坂菜乃が追求して行くお話。その結果として、かつて自殺した一人の少年... - 【“文学少女”と恋する挿話集 (3)】後味爽やか
2011.07.01
“文学少女”と恋する挿話集 (3)(野村美月) 姫倉悠人が小学生になって流人をたしなめている様が、おもしろかわいい。書評評価:☆☆☆☆☆ 書き下ろしが半分以上あって、短編集の雰囲気よりも本編の後日談の雰囲気が強め。事件から7年くらい後の毬谷敬一とオペラ歌手を志す高校生新田晴音のエピソードや、出会いから10年くらい経った竹田千愛と櫻井流人を、彼女の受け持ちの生徒たちを絡めて描くエピソードが、後味を爽やかなもの... - 【“文学少女”見習いの、傷心。】動き出した時間
2011.07.01
“文学少女”見習いの、傷心。(野村美月) 前作と同様に日坂菜乃が関わる事件が起きるのだけれど、前作に比べると外伝としての意味合いが強くなっているかも知れない。書評評価:☆☆☆☆☆ 前作と同様に日坂菜乃が関わる事件が起きるのだけれど、前作に比べると外伝としての意味合いが強くなっているかも知れない。前作は日坂菜乃を中心においた新作という印象が強かったけれど、今回は井上心葉はもちろんのこと、琴吹ななせや竹田千... - 【“文学少女”と恋する挿話集 (2)】森ちゃんのあの行動に触れずにはいられないだろう
2011.07.01
“文学少女”と恋する挿話集 (2)(野村美月) 琴吹ななせの側にいつもいた、森ちゃんと反町くんの初々しいエピソード集でもあるし、本編で突き放された感があるななせを支えてくれる人はちゃんといたんだよ、というお話でもある。書評評価:☆☆☆☆☆ 琴吹ななせの側にいつもいた、森ちゃんと反町くんの初々しいエピソード集でもあるし、本編で突き放された感があるななせを支えてくれる人はちゃんといたんだよ、というお話でもある。... - 【“文学少女”見習いの、初戀。】新章開始
2011.07.01
“文学少女”見習いの、初戀。(野村美月) 外伝となっているけれど、本編の続編と言われてもそんなに違和感がない。書評評価:☆☆☆☆☆ 外伝となっているけれど、本編の続編と言われてもそんなに違和感がない。 そもそも外伝の定義が何かによるが、完結した物語の"中"からこぼれ落ちた話を拾うのを外伝と呼ぶならば、この作品はそれに当たらないと思う。なぜならこれは、日坂菜乃という物語の"外"の人間が、物語の中に入り込もうと... - 【“文学少女”と恋する挿話集 1】みんなのアルバム
2011.06.30
“文学少女”と恋する挿話集 1(野村美月) 心葉のいまの想いから始まって、遠子のいまの想いで終わる。二人の想いの間に綴じ込まれるのは、心葉が文芸部に落ち着くまでのストーリーと、遠子を取り巻く人々の物語。書評評価:☆☆☆☆☆ 心葉のいまの想いから始まって、遠子のいまの想いで終わる。二人の想いの間に綴じ込まれるのは、心葉が文芸部に落ち着くまでのストーリーと、遠子を取り巻く人々の物語。クラスメイトから見た遠子と... - 【“文学少女”と神に臨む作家 下】救いのある結末
2011.06.30
“文学少女”と神に臨む作家 下(野村美月) 上巻も含め中盤までの暗い流れを、遠子顔負けの"想像"で心葉がまとめきった。暗鬱な展開のまま終わる可能性も考えていただけに、救いの多いラストで良かったとは思う。書評評価:☆☆☆☆☆ 上巻も含め中盤までの暗い流れを、遠子顔負けの"想像"で心葉がまとめきった。暗鬱な展開のまま終わる可能性も考えていただけに、救いの多いラストで良かったとは思う。 シリーズのほとんどを、遠子が... - 【“文学少女”と神に臨む作家 上】文学少女にまつわる物語
2011.06.30
“文学少女”と神に臨む作家 上(野村美月) 二月。遠子の卒業が近づく中、少しずつ距離を縮めていこうとする心葉とななせ。そんなある日、かつて心葉の担当編集だった人が訪ねて来る。書評評価:☆☆☆☆☆ 二月。遠子の卒業が近づく中、少しずつ距離を縮めていこうとする心葉とななせ。そんなある日、かつて心葉の担当編集だった人が訪ねて来る。再び井上ミウに戻るよう、促しに来たのだった。しかし、既にミウを振り切った心葉は、そ... - 【“文学少女”と月花を孕く水妖】希望の種から芽吹いた巨木
2011.06.30
“文学少女”と月花を孕く水妖(野村美月) 雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着くまでは、表面上の人間関係を少しでも簡潔にしようという配慮で。この作品を読んだあとでは、人間関係の線が何本か追加された気がする。書評評価:☆☆☆☆☆ 雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着く... - 【“文学少女”と慟哭の巡礼者】井上ミウ物語の完結
2011.06.30
“文学少女”と慟哭の巡礼者(野村美月) 井上心葉が逃げ続けていた過去の亡霊、朝倉美羽。二人の過去に何があったのか。そしてなぜ彼女は飛び降りなければならなかったのか。厳重に封印されていた謎が紐解かれます。書評評価:☆☆☆☆☆ 井上心葉が逃げ続けていた過去の亡霊、朝倉美羽。二人の過去に何があったのか。そしてなぜ彼女は飛び降りなければならなかったのか。厳重に封印されていた謎が紐解かれます。 これまでそれぞれが...