書物シリーズ(赤城毅) カテゴリ記事一覧
- 書物紗幕(赤城毅)
2017.04.20
あっさり完結 長崎県五島市鉤砥矢島に招待された新光国際大学准教授の半井優一こと第二国際古書籍商連盟(SILAB)ナンバーワンの書物狩人ル・シャスールと、彼の助手と称して付き添うレディ・Bは、隠れキリシタンの長である御老・陣内徳太郎の命を受けた陣内沙希と出会う。 御水方・池見邦男、耳口役・紀野正久、長男の昭一、長女の克子、次男の修吾らの紹介を受けた二人の前に現れたのは、ライデン大学名誉教授のウィレム・ファン... - 【書物奏鳴】歴史の闇、現在の闇
2013.06.08
書物奏鳴(赤城毅) 第二国際古書籍商連盟(SILAB)に所属するナンバーワンの書物狩人であるル・シャスール/半井優一と、彼が関わることになる、世に出れば歴史や政治を揺るがしかねない書物にまつわる人々の物語の第七弾だ。ナンバーワンの書物偽造師ミスター・クラウンも登場する。書評評価:☆☆☆☆☆ 第二国際古書籍商連盟(SILAB)に所属するナンバーワンの書物狩人であるル・シャスール/半井優一と、彼が関わることになる、世に出... - 【書物審問】見立て殺本事件
2012.11.07
書物審問(赤城毅) スコットランドの霧深い山奥にある「書物城」に四人の紳士が招待された。彼らはいずれも稀覯本を携え、城主ゴドフリ・シャルケンにそれを見せることを約束しているらしい。ところが、指揮者エルンスト・シュタウファーが持ち込んだ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの未発表総譜が盗まれ、直後に城と外界をつなぐ唯一の吊り橋が爆破されてしまう。書評評価:☆☆☆☆☆ スコットランドの霧深い山奥にある「書物... - 【書物輪舞】歴史の闇に隠された真実、あるいは偽書
2011.11.09
書物輪舞(赤城毅) 世に出れば政治や経済を揺るがしかねない危険な内容が書かれた書物のみを扱うという書物狩人の中でもナンバーワンと言われるル・シャスール、半井優一の活躍を描くシリーズの第五弾。短編四本を収録している。書評評価:☆☆☆☆☆ 世に出れば政治や経済を揺るがしかねない危険な内容が書かれた書物のみを扱うという書物狩人の中でもナンバーワンと言われるル・シャスール、半井優一の活躍を描くシリーズの第五弾... - 【書物法廷】書物が人を躍らせる
2011.06.23
書物法廷(赤城毅) このシリーズは作者の他の作品とは少し毛色が違うのだけれど、相変わらず面白い。今回は近現代史の歴史的事実を下敷きにして、書物狩人<ル・シャスール>の仕事を描いている。近現代史なので、現在進行中の歴史もあれば、第二次世界大戦にまつわる歴史もある。書評評価:☆☆☆☆☆ このシリーズは作者の他の作品とは少し毛色が違うのだけれど、相変わらず面白い。今回は近現代史の歴史的事実を下敷きにして、書... - 【書物迷宮】私は語らない。あなたが読み解け
2011.06.23
書物迷宮(赤城毅) 他の作品とは少し趣が違い、作者の学者的側面が強く出ている作品だと思う。ヨーロッパ史に興味があれば、かなり面白く読めると思うし、色々背景を調べてみようかな、という気になってくる。ボクは人文系の研究生活というものがどういうものか良く知らないけれど、その一端を垣間見た気分。書評評価:☆☆☆☆☆ 他の作品とは少し趣が違い、作者の学者的側面が強く出ている作品だと思う。ヨーロッパ史に興味があれ... - 【書物幻戯】一冊の書物が世界に混乱をもたらす
2011.06.08
書物幻戯(赤城毅) ストックフォルムで発見されたアクセル・ノルベリという男性の刺殺死体。その男性には、フィロソーフェンという、書物狩人としての名前があった。第二国際古書籍商連盟、SILABの書記長から依頼を受けた半井優一ことル・シャスールは、フィロソーフェンが亡くなる直前にアルカイダに流したという書物を追うことになる。書評評価:☆☆☆☆☆ ストックフォルムで発見されたアクセル・ノルベリという男性の刺殺... - 【書物狩人】静かなる自信
2010.11.25
書物狩人(赤城毅) すべてはフィクションなのに、地に足の着いた、リアリティを感じられる要素がそこかしこに詰め込まれている。著者は初めて自分のホームで作品を書いたのかもしれない。著者のほかの作品のように、エンターテイメント性を高めようとして生じる上滑りした感覚は感じられない。書評評価:☆☆☆☆☆ すべてはフィクションなのに、地に足の着いた、リアリティを感じられる要素がそこかしこに詰め込まれている。著者は... - 【書物狩人】書物にまつわる人生の軌跡
2010.10.06
書物狩人(赤城毅) 本を通じたインテリジェンスものという感じの作品。これまではおおよそ歴史ものやファンタジー的な作品が多かったのに、今回は作者の本職(東欧史)の知識を利用して書いた感じになっている。 本にとらわれて生きる人間の偏執さ、そしてそれを解き明かす主人公の活躍を見て欲しい。書評評価:☆☆☆☆☆ すべてはフィクションなのに、地に足の着いた、リアリティを感じられる要素がそこかしこに詰め込まれている...