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【金星特急 (1)】旅路で知ること

金星特急 (1)(嬉野君)

 金星は絶世の美女だ。そして花婿を募集している。条件は生殖能力のある男であること。選ばれればこの世の栄華を手に入れることが出来る。そんなうたい文句があれば、数多くの人が押しかけて来るかも知れない。しかし、ここにあるのは高揚と恐怖だ。



書評


評価:☆☆☆☆

 金星は絶世の美女だ。そして花婿を募集している。条件は生殖能力のある男であること。選ばれればこの世の栄華を手に入れることが出来る。そんなうたい文句があれば、数多くの人が押しかけて来るかも知れない。しかし、ここにあるのは高揚と恐怖だ。
 金星が仕立てる金星特急は、世界中の様々な場所に現れる。物理的に排除しようとしても出来ないばかりか、それをしようとした者たちは文字通り消される。そして普通に金星特急に乗った者も、二度と帰ってはこない。だが、誰も乗せなければ金星特急の周囲は消滅してしまう。だからここにあるのは、栄華を目指す者の高揚と、巻き込まれたくない者の恐怖だ。

 そんな金星特急が、今回は東京駅から出発する。15歳の錆丸は、周囲の反対を押し切って金星特急に乗ることを決めた。金星に一目ぼれしたからだ。生みの親の形見の着物とトカゲのウェルを相棒に、東京駅へと向かう。
 そこで出会ったのが、聖マセッティ騎士団領出身の元騎士ユースタスと、正体不明の男・砂鉄。人懐っこい錆丸は、彼らにまとわりつき、ともに行動することになる。そして金星特急は、多数の脱落者を出しながら、陸路、上海へと向かうのだった。

 現在までの歴史とは異なる過程を辿ったような世界で繰り広げられる不思議な物語。基本的に言語はひとつで、言葉が通じないということは稀にしかない。まるで20世紀初頭の歴史世界の様でもあり、しかし現代的な世界で物語は進行する。
 それぞれ目的があって乗り込んだ金星特急。停車する都市で、彼らは世界の問題を見せつけられ、そして金星特急の恐ろしさを知る。そのたどり着く先には一体何があるのだろう。

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