fc2ブログ
ライトノベルを楽しんで読もう! ホーム » 学校の階段(櫂末高彰) » 【学校の外階段】体制側の新主人公


【学校の外階段】体制側の新主人公

学校の外階段(櫂末高彰)

 水川徹紀は、何かに一心に打ち込むことを忌避している甘栗浜高校の一年生監査委員だ。姉の自由気ままな生き方に反発し、無難に平凡に生きて来たのだが、幼馴染の植村克美などから見れば、もったいないとも思う。




書評


評価:☆☆☆☆

 水川徹紀は、何かに一心に打ち込むことを忌避している甘栗浜高校の一年生監査委員だ。姉の自由気ままな生き方に反発し、無難に平凡に生きて来たのだが、幼馴染の植村克美などから見れば、もったいないとも思う。
 それなのに、面倒くさがり屋の監査委員長の桐生信士から、執行部長の的場咲夜から命じられた部費流用疑惑の調査を申しつけられ、協力を申し出て来た「星の女神」上原莉梨子と調査をすることになる。この莉梨子は、刑事ドラマに傾倒し、ウサ耳スキルをマスターするのに余念のない、徹紀の苦手なタイプに思えた。

 莉梨子の友人の今井静から頼まれたこともあり莉梨子の暴走をいなしながら、友人の松前要一や加藤博文にからかわれながら、委員長の帳桂子には叱責されながらも、段々と真相に迫っていく。そこにあったのは、彼が当初考えたような不正ではなく、単純に排斥することも憚られる様なシステムだった。

 時系列的に言うと「太陽の女神」御神楽あやめが副会長に、神庭幸宏が生徒会長に就任して初めての予算委員会の直前。まだ彼らは一年生で、「月の女神」凪原ちえや「雷の女神」天ヶ崎泉、「氷の女神」神庭美冬もほんのわずかに登場するが、本編の登場人物たちはあくまでも舞台の一部であり、本編では活躍の機会が与えられなかった女神様が今回のヒロインだ。
 神庭幸宏とはまた方向性が違うけれど、周囲と自分の生き方に悩み続けるという意味では一緒の主人公が、新たな友人と出会って学んで行く物語の様だ。続編あり。


関連記事






にほんブログ村 本ブログ ヤングアダルトへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

トラックバック

http://lightnoveltanoshimu.blog77.fc2.com/tb.php/1324-9b00b983

src=