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【クドリャフカの順番】期待という名の羨望

クドリャフカの順番(米澤穂信)

 神山高校文化祭、通称カンヤ祭前夜。古典部の面々は眠れない夜を過ごしていた。文集「氷菓」を何とか刊行することは出来たものの、発注ミスで30部のはずが200部で納品されてしまったのだ。一部200円で120部売らなければ赤字になってしまう。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 神山高校文化祭、通称カンヤ祭前夜。古典部の面々は眠れない夜を過ごしていた。文集「氷菓」を何とか刊行することは出来たものの、発注ミスで30部のはずが200部で納品されてしまったのだ。一部200円で120部売らなければ赤字になってしまう。
 発注をした伊原摩耶花は責任を感じていたし、彼女に責任を負わせたことに千反田えるは責任を感じていた。福部里志はお祭り騒ぎが楽しみで眠れなかったし、折木奉太郎は姉の折木供恵から壊れた万年筆を渡されていた。

 色々と不安を抱えたまま、文化祭は始まる。漫研で忙しい摩耶花を欠いた3人は、陸山宗芳生徒会長や田名部治朗総務委員長らを利用し古典部を宣伝して文集の価値を上げたり、入須冬実らの協力を得て販売委託先を見つけるなどして売り切る策を考えながらも、文化祭自体を楽しんでいた。
 省エネらしく売り子として部室に残った折木奉太郎がプチわらしべ長者をやっている頃、漫研では先輩の河内亜也子と伊原摩耶花の対立が表面化し、福部里志や千反田えるは、各部活のイベントから怪盗の様に物を盗んでいく小事件が発生していることを知るのだった。

 若さとは可能性を持っている時代かもしれないが、才能を見せつけられて諦念を知る時代とも言えるかもしれない。諦念は心理的作用により、才能を持つ他者への期待へと変化していく。それは一種の押しつけであり、押しつけられる側からすれば迷惑な話なのかもしれない。
 しかし、他者からの刺激がなければ動き出せない才能というものもあるのかもしれない。普段は思いもよらないが、あるとき突然、パッと煌く花火の様な才能が。そんなものには、それに火をつける存在というものも必要なのだろう。…もっとも、それで火がつくかつかないかは花火次第なのだが。


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