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【猫にはなれないご職業】猫又ならばなれるのか?

猫にはなれないご職業(竹林七草)

 祖母の藤里春子を亡くし、その遺産を狙う親族を追い払い、仏壇の前に座る藤里桜子は、未だ祖母の死を心から受け入れることは出来ていなかった。そんな彼女を心配そうに見つめるのは、祖母の代から彼女の家にすむタマ、猫又だ。




書評


評価:☆☆☆☆

 祖母の藤里春子を亡くし、その遺産を狙う親族を追い払い、仏壇の前に座る藤里桜子は、未だ祖母の死を心から受け入れることは出来ていなかった。そんな彼女を心配そうに見つめるのは、祖母の代から彼女の家にすむタマ、猫又だ。
 藤里桜子が未だ学校に登校出来ていないのを心配してやって来たのは、春子が存命中からよく遊びに来ていた神波命だ。そんな神波命が帰った藤里家の天井裏で、猫又のタマと狢のヤクモが語り会うのは、これから桜子を襲う予定の災難についてだった。

 代々、陰陽師の家系であった藤里家は、祖母の春子も当代随一の陰陽師であり、数々の怨霊を祓い、あるいは封印して来た。そのうちでも最悪のひとつ、八尾の天狐が霊力の粋である桜子を喰らうべく、今にも封印を破りそうになっている。
 かつては春子と共に、「犬神」清十郎を使って八尾を撃退した猫又陰陽師のタマではあるが、いまやただ一匹の力でそれを討つことは難しい。加えて、桜子自身は、藤里家が陰陽師の家系であることも、祖母が陰陽師であったことも知らない。全ては春子の方針だ。そこで、春子のもう一人の孫とも言うべき神波命に協力を求めるべく、神波御琴名義で製作したBL全集をネタに脅しをかけるのだが…。


 前半はツッコミどころ満載で、春子の死後に命を狙われると分かっていた桜子にどうして自衛手段を教えておかなかったのかとか、春子の生前、災厄の源を断てば良かったのではないかとか、数々の疑問が浮かび上がり、読むのがかなり嫌になったのだが、その疑問に対する答えは後半できっちりとほどかれる。その重要な要素が犬神の清十郎というわけだ。
 しかし、“お姫様”とも言うべき桜子自身が、最後の最後まで物語の中心に来ることがなく、結局、命がヒロインの様なポジションに収まっているところにアンバランス感がある。桜子の危うさをその理由にしたいのならば、もっと危うさを強調する演出をしても良かっただろう。

 第6回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作品。


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