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【ようこそ、古城ホテルへ (3) 昼下がりの戦争】戦争の火種

ようこそ、古城ホテルへ (3) 昼下がりの戦争(紅玉いづき)

 どんなものでも分け隔てなく快適に滞在できる古城ホテル「マルグリット」には四人の女主人(メトリーゼ)がいる。亡国の姫君リ・ルゥ・アヌ・アル・ラサ・ファン・チゼ、花の妖精フェニアーノ・クロージニー、男装の軍人ジゼット・ロドマン、煌き魔女ピィ・キキラーチェだ。彼女は本来の自分の居場所を奪われ、そして自分たちの力で自分の居場所を手に入れた。




書評


評価:☆☆☆☆

 どんなものでも分け隔てなく快適に滞在できる古城ホテル「マルグリット」には四人の女主人(メトリーゼ)がいる。亡国の姫君リ・ルゥ・アヌ・アル・ラサ・ファン・チゼ、花の妖精フェニアーノ・クロージニー、男装の軍人ジゼット・ロドマン、煌き魔女ピィ・キキラーチェだ。彼女は本来の自分の居場所を奪われ、そして自分たちの力で自分の居場所を手に入れた。
 青銀の賢者サフィールと憐れな犬ヘンリーちゃんの守護の許、ようやく落ち着いてホテル経営に専念できると思ったのも束の間、ジゼット・ロドマンの祖国である軍国ボルドーの友人エラン・クリューガーがケリル王国から送ってきた手紙と共に、またもやトラブルが舞い込んでくる。

 軍国ボルドーとケリル王国の交渉場所として選ばれた古城ホテル「マルグリット」には、ケリル側から革命指導者ヤウズと、海神の血統アミルおよび従者ウールフが、ボルドー側からゴルダス・ベイル大佐と化け猫ランゼリオ・アルジャーが訪れ、戦争の瀬戸際での交渉が行われることになったのだ。

 旧友のピンチと女主人としての立場、そして故国への親愛の情に板ばさみにされながらも、全く揺れていないように見えるジゼット・ロドマンの内側にはどんな感情が隠れているのか?鉄面皮の麗人である彼女の素顔が垣間見えるかも知れない。


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