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【マグダラで眠れ】純粋で複雑で

マグダラで眠れ(支倉凍砂)

 利子という意味の名を持つ錬金術師クースラは、聖人の骨を錬金術の材料にした罪で死罪になるところを、クラジウス騎士団の思惑により命を救われた。その代わり、前線の町グルベッティに赴き、輜重隊アラン・ポーストの下で、前任の錬金術師トーマス・ブランケットが残した謎を解き明かすことになった。相棒となるのは、同じ師の下で学び、女子修道院長を殺したという錬金術師ウェランドだ。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 利子という意味の名を持つ錬金術師クースラは、聖人の骨を錬金術の材料にした罪で死罪になるところを、クラジウス騎士団の思惑により命を救われた。その代わり、前線の町グルベッティに赴き、輜重隊アラン・ポーストの下で、前任の錬金術師トーマス・ブランケットが残した謎を解き明かすことになった。相棒となるのは、同じ師の下で学び、女子修道院長を殺したという錬金術師ウェランドだ。
 錬金術師というのは、神を冒涜する所行でも平気でなすと恐れられる職種であり、どのギルドにも入ることは出来ない。しかし、彼らの持つ冶金技術は戦争に有用であり、騎士団を得意先とする鍛冶屋組合の頭領イリーナ・ブルナーも、内心はどうあれ、彼らに協力しなければならないという力関係があった。

 三すくみの状況の中、教会から彼らの監視に送られてきたのは、聖歌隊に所属する修道女ウル・フェネシスだ。純粋無垢で騙されやすく、それだけに利用されているとあからさまに分かる彼女に対し、クースラは彼女と接する距離感に悩み始める。
 そんな思いとは別に、錬金術師としてのクースラは、トーマスが残した高純度の鉄の精錬方法に夢中になる。彼の軌跡を追い、一つずつトーマスの秘技の神髄に近づいていくクースラとウェランドは、純粋な技術とは異なる、複雑怪奇な組織の論理に、フェネシスと共に絡め取られていくことになる。

 社会の中の異端として扱われる錬金術師を主人公として、他者には理解されない夢に向かって歩んでいく人々の姿を描く。前作からスターシステムを採用し、似たような世界観で別の視点から描いている物語と捉えることも出来るだろう。


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