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【東京プリズン】時空を超えて通じる背景

東京プリズン(赤坂真理)

 母親によってアメリカ東北部に留学させられたアカサカ・マリは、アメリカ政府の授業の単位を取るために、天皇の戦争責任について賛成する立場でディベートをしなければならなくなった。だが調べれば調べるほど、天皇とは何かが分からない。そして彼女の意識は時間と空間を超越し、その本質に迫っていく。




書評


評価:☆☆☆☆

 母親によってアメリカ東北部に留学させられたアカサカ・マリは、アメリカ政府の授業の単位を取るために、天皇の戦争責任について賛成する立場でディベートをしなければならなくなった。だが調べれば調べるほど、天皇とは何かが分からない。そして彼女の意識は時間と空間を超越し、その本質に迫っていく。

 日本は戦争に負けたにもかかわらずいつの間にか世界第二位の経済大国になり、他方、勝者にもかかわらず双子の赤字で悩まされる米国という1980年の時代背景において、マッチョなアメリカの信奉者の論理の前に無理矢理跪かせられる日本人留学生の少女の立場と、経済戦争に敗北し斜陽の時代に入っていると感じている2011年の時代背景に於ける女性作家の立場、そして東京大空襲や原爆投下によって焼け野原になった1945年の日本と、大震災によって荒廃した2011年の日本という環境をごちゃ混ぜにしながら類似対比させ、その中で生きている日本人の根底にある価値観に、明治維新以後、戦時中における天皇の役割を投影して理解するような話になっている。
 この作品の中で米国を象徴するのは、民主主義とキリスト教だ。だがその論理の中で明治維新以後から戦争中までの天皇を解釈しようとすると答えが出ない。そのことをディベートの破綻という形で表現しつつ、マリの最終弁論という形で主張を通している様に見える。

 自分自身として日本や天皇、戦争というものに対して総括している人物が読めば、作者の主張したいことを同文学的に表現したのかを理解しようとすることが出来るかも知れないが、そうでないならば、まるで精神病患者の譫言を聞いているような気分になる気もする。つまり、これを読むことで何かを学べる性質のものではない。だから小説なのだろう。


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