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【B.A.D. (9) 繭墨は人間の慟哭をただ眺める】復讐の結末

B.A.D. (9) 繭墨は人間の慟哭をただ眺める(綾里けいし)

 唐操舞姫に復讐を果たした嵯峨雄介は、死ぬために小田切勤の前から姿を消した。昏睡から目を覚ました小田切勤は、唐操舞姫の手術結果を待つ久々津の前に行き、復讐に狂う久々津によって拉致される。




書評


評価:☆☆☆☆

 唐操舞姫に復讐を果たした嵯峨雄介は、死ぬために小田切勤の前から姿を消した。昏睡から目を覚ました小田切勤は、唐操舞姫の手術結果を待つ久々津の前に行き、復讐に狂う久々津によって拉致される。
 雨香の力によって脱出に成功した小田切勤は、どうしても付いてくると言い張る水無瀬白雪の助けを借り、嵯峨雄介の行方を突き止める。しかし、彼を説得している内に、繭墨あざかが久々津の手により拉致されてしまった。彼らは落としどころをどこに求めるのか?

 今回は小田切がおたおたしている内に、周囲の間でいつの間にか決着がついてしまった気がする。何だかよく分からないまま、他の登場人物たちが動き回った結果として、勝手に終わっていたと言うところだ。彼にとって意味があったのは、自分以外の手を借りるという方法を覚えたところだろう。
 失ったものがあっさりと取り戻される奇蹟が連続する中で、その帳尻はいかにして合わせられるのか。その辺りの構造は、次から語られることになるのだろう。


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