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【機動戦士ガンダムAGE (5) ホーム・スイート・ホーム】主役は泣いて馬謖を斬るだけ

機動戦士ガンダムAGE (5) ホーム・スイート・ホーム(小太刀右京)

 ヴェイガンの捕虜となり、火星に生きる少年少女と交流をしたキオ・アスノは、イゼルカントの目指す理想、攻撃性を持つ遺伝子を人類から排除するという計画に共感できず、キャプテン・アッシュことアセム・アスノを介し、フリット・アスノのもとへと戻った。




書評


評価:☆☆☆

 ヴェイガンの捕虜となり、火星に生きる少年少女と交流をしたキオ・アスノは、イゼルカントの目指す理想、攻撃性を持つ遺伝子を人類から排除するという計画に共感できず、キャプテン・アッシュことアセム・アスノを介し、フリット・アスノのもとへと戻った。
 だがそれで戦いは終わらない。銀の杯条約を無視し、逸失技術を発掘しての大量虐殺戦へと、戦いのフェーズは移行していく。シリーズ最終巻。

 どういう風に決着がつくのかと思っていたのだが、ちょっと残念。現実の厳しいところは、誰かに絶対的な悪を押しつけ、それを糾弾することで一致団結するという解決が、広範なレベルで達成できないところにあるのだが、本作ではそれを過去の亡霊に押しつけることで、団結できるようにするという、安易なやり方を選択してしまった。
 ここまで戦争を拡大させてきた以上、悪たる役割は身内から出すべきであった。主役級の人々は誰も死ぬことなく、英雄的役割を担わされたサブキャラたちだけが死に追いやられるような、お涙頂戴のご都合主義的な展開は、排除しなければならない。悪を担うのは、フリットであるべきだったと思う。彼にはそれをやり通すだけの意思が残されていたはずだ。そのあたりの緩さが残念。


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