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【書物審問】見立て殺本事件

書物審問(赤城毅)

 スコットランドの霧深い山奥にある「書物城」に四人の紳士が招待された。彼らはいずれも稀覯本を携え、城主ゴドフリ・シャルケンにそれを見せることを約束しているらしい。ところが、指揮者エルンスト・シュタウファーが持ち込んだ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの未発表総譜が盗まれ、直後に城と外界をつなぐ唯一の吊り橋が爆破されてしまう。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 スコットランドの霧深い山奥にある「書物城」に四人の紳士が招待された。彼らはいずれも稀覯本を携え、城主ゴドフリ・シャルケンにそれを見せることを約束しているらしい。ところが、指揮者エルンスト・シュタウファーが持ち込んだ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの未発表総譜が盗まれ、直後に城と外界をつなぐ唯一の吊り橋が爆破されてしまう。
 吊り橋はこちら側から破壊されていたため、犯人は城内の誰かの可能性が高い。そして、未だ稀覯本は三冊残っている。疑心暗鬼になる人々に対し、ル・シャスールは持ち込まれた本に隠された来歴と、それぞれの共通点を見出し、犯人を追い詰めていく。

 将軍アマン・デファルが持ち込んだミハイル・ニコラエヴィチ・トゥハチェフスキーの報告、実業家ヤン・スワヴェクの持ち込んだラヴレンティー・パーヴロヴィチ・ベリヤのレイプ被害者を集めた写真集、そしてほかの二冊にも共通する、内務人民委員部枢密図書館の所蔵印。それらはいったい何を意味するのか?

 閉鎖された城内だけで物語が展開するので、ル・シャスールが世界各地を飛び回り、文献にあたって情報を集めていくというような展開ではなく、彼の知識に依存して共通項を導きだし、そこから目的と犯人をあぶり出していくという形を取っている。なので、読者が動機も含めて論理的に答えにたどりつくのは無理だ。
 個人的にはいつもの短編集っぽい作りの方が面白いとは思うが、網にかけたと思っている相手を逆に網にかける陰険さはいつも通りであり、その動機が感情的であることがいつもとは違うところという気がする。


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