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【宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― (2)】訓練の中の本物の感情

宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― (2)(鷹見一幸)

 練習戦艦アルケミスの艦長に着任した有坂恵一訓練大佐は、銀河文明評議会に加盟するアロイスという種族の教導の下、戦って生き残れる軍人として、実践的な訓練に従事することとなった。副長のバーツラフ・ホレックや、ケイイチに好意を寄せるオルガ・シュワルツローゼ訓練大尉やライラ・ヨルゲンセン訓練大尉など、事前訓練により選別された七名を幹部として、四十名の特別士官候補生が訓練に臨む。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 練習戦艦アルケミスの艦長に着任した有坂恵一訓練大佐は、銀河文明評議会に加盟するアロイスという種族の教導の下、戦って生き残れる軍人として、実践的な訓練に従事することとなった。副長のバーツラフ・ホレックや、ケイイチに好意を寄せるオルガ・シュワルツローゼ訓練大尉やライラ・ヨルゲンセン訓練大尉など、事前訓練により選別された七名を幹部として、四十名の特別士官候補生が訓練に臨む。
 訓練開始以後、教導者のアドバイスは禁止され、訓練生だけで艦を運営しなければならない。しかも、シャロム・シェマン・ザル・ベスの課す訓練は極めて実戦的で、予想もしないあらゆる事態が生じうる。あっさりと全滅判定されたケイイチたちは、その戦訓を胸に、改めて訓練に挑むことになる。

 宇宙を取り巻く状況は全く不明ながら、生き残るためにあらゆる手段を尽くすと言うことを身を以て教えられる訓練生たち。そして彼らは、新たに地球から選抜される、十代半ばの少年少女たちの教官として、宇宙という戦場に送る軍人を育成する使命を担うことになっているのだ。
 訓練ながら実戦の中で感じる切ない感情や、後悔、不安など、全てを分からないまま飲み込んだまま、とにかく歩んでいかなければならない。そんな中で彼らを支えるのは、銃後の日常なのである。


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