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【織田信奈の野望外伝 邪気眼竜政宗】滑り込む英雄

織田信奈の野望外伝 邪気眼竜政宗(春日みかげ)

 伊達輝宗と最上義光の妹である義姫の夫婦の嫡子である梵天丸は、男装の麗人にされた片倉小十郎を守役としながら、妹の愛姫だけを連れ、人目を避けて暮していた。周囲の領民からは南蛮由来の化け物屋敷と恐れられる梵天丸の住処に、上杉謙信の懐刀である直江兼続が訪ねてくる。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 伊達輝宗と最上義光の妹である義姫の夫婦の嫡子である梵天丸は、男装の麗人にされた片倉小十郎を守役としながら、妹の愛姫だけを連れ、人目を避けて暮していた。周囲の領民からは南蛮由来の化け物屋敷と恐れられる梵天丸の住処に、上杉謙信の懐刀である直江兼続が訪ねてくる。
 そこで直江兼続が見たのは、あんち・くらいすとを名乗り、何事にも横着で、自分の出自にコンプレックスを持ち、自身の紅の瞳を見られることを恐れる幼女だった。

 その幼女は、義姫に背中を蹴り出されて堺へ赴くことになり、そこでルイス・フロイスから黙示録を教えてもらうことで、厨二病の才能を開花させた。
 梵天丸に深い心の傷があることを見て取ったフロイスは、自らの教会に住まわせて彼女のやりたいようにさせながら、何とかその傷を癒やそうと試みる。そしてそれは、未来から来た相良良晴の何気ない一言によって成されることになるのだった。

 外伝なのだが最後には本編の展開にも繋がっていく。史実とは異なり、母親の努力で十年早く生まれた梵天丸が、伊達政宗となり、天下取りの戦列に名乗りを上げていく。
 幼女好きのヒトには一巻丸々幼女が活躍するので良いのかも知れないが、そうじゃないヒトにはちょっと苦痛なところもあるかも知れない。


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