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【大日本サムライガール (4)】論客少女、二人

大日本サムライガール (4)(至道流星)

 政治結社である日本大志会の会員は一万人を突破し、会長である神楽日毬には、政治討論番組の司会者の仕事も決まった。正統なる右翼を主張する神楽日毬にとっては、信じられないような喜ばしい現実であり、日本大志会の唯一の常勤である佐々倉壮司も興奮の色を隠せない。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 政治結社である日本大志会の会員は一万人を突破し、会長である神楽日毬には、政治討論番組の司会者の仕事も決まった。正統なる右翼を主張する神楽日毬にとっては、信じられないような喜ばしい現実であり、日本大志会の唯一の常勤である佐々倉壮司も興奮の色を隠せない。
 企業としてのひまりプロダクションは、警視庁公安部第三課の定期的訪問を受けることになったものの、蒼通と資宝堂、ステッチラインと立ち上げた神楽日毬ブランド「Kagura」も成功をおさめ、所属アイドルである神楽日毬は既に大御所クラス、朝霧千歳や神楽凪沙にもそれぞれに適した仕事が来るようになり、経営陣は社長の織葉颯斗をはじめ、副社長となった健城由佳里、経理担当の佐々倉壮司と、少数精鋭の態勢が出来上がった。

 日本国首班を目指す神楽日毬の次のステップは、自身が司会を務める政治番組「ひまりんプロジェクト」を成功させることだ。しかし、織葉颯斗の密かな危惧は当たり、視聴率はいま一つ振るわない。そしてその現実は、神楽日毬から自信を奪ってしまう。
 一方、健城由佳里は、「ひまりんプロジェクト」のバックアップを兼ね、ネット選挙にまつわるビジネスモデルを立案する。そして、佐々倉壮司のコネクションを利用して永田町に根回しを行い、「きれいなネット政治推進協会」を立ち上げるのだった。

 次なるアイドルは、社会共産党の党員にして最年少公認会計士の槙野栞だ。もっとも彼女は後半まで登場せず、前半は、日本大志会の政権奪取戦略概要や、新たなひまりプロダクションの事業戦略について語られる。
 だが後半に入ると、ひそやかな根回しと低迷する番組に引きずられた穏やかさとは一転、コテコテの大阪弁が飛び交う大激論が繰り広げられる。なぜなら、神楽日毬が対する論客は、右翼の天敵とも呼べる左翼の急先鋒、大阪文化人として売り出し中の若手、槙野栞となるからだ。そして激しい論戦と、明らかになる槙野栞の境遇が明らかになった結果、二人は強敵と書いて“とも”と呼ぶような関係になっていく。

 今巻の織葉颯斗の述懐は、ボクが政治に興味を持ち、関心を薄れさせていった過程とほぼ重なっており、中々に興味深かった。やはり同じような過程をたどる人は多いのだろう。そしてその中で自信を貫ける者だけが、神楽日毬のように生きることができるわけだ。特にうらやましいわけではないが、眩しい。


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