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【サエズリ図書館のワルツさん (2)】働くことは生きること

サエズリ図書館のワルツさん (2)(紅玉いづき)

 わずか36時間が世界を変えたピリオド以後の世界。さえずり町にあるサエズリ図書館に関わる人々の姿を描く中編と短編が一本ずつ収録されている。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 わずか36時間が世界を変えたピリオド以後の世界。さえずり町にあるサエズリ図書館に関わる人々の姿を描く中編と短編が一本ずつ収録されている。

「サエズリ図書館のチドリさん」
 大学卒業を間近に控えた千鳥蓉子は、就職活動で悩んでいた。27件の面接を受け、既に25件のお祈りメールをもらっている。教授から勧められたリストベース管理者採用試験も、突然の体調不良で棄権扱いとなってしまい、何を目指せばいいのかすら分からない。
 それでも、最後に残された細い糸にすがるような気持ちで、サエズリ図書館のボランティアスタッフに応募したチドリさんは、特別探索司書の割津唯から一冊の本を貸し出される。

 晴れてボランティアスタッフとして採用されたチドリさんの前に、図書修復家の降旗庵治が現れたことで、物語は進みだすのだった。

「サエズリ図書館のサトミさん」
 ワルツさん以外の唯一の正規職員であるサトミさんには、とある秘密がある。それゆえに、サトミさんは利用者の小学生から罵倒されても笑顔を崩さない。
 そんなサトミさんのところに、演劇志望者だった25歳の本多くんがやって来て、戯曲集の寄贈を申し出る。


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