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【小説ちはやふる 中学生編 (3)】かるたの外側で

小説ちはやふる 中学生編 (3)(時海結以)

 若宮詩暢、中学二年生。小学四年生でA級になり、今や五段の身の上ではあるが、どのかるた会にも所属せず、ただ一人、かるたと遊ぶことを唯一の楽しみとしていた。




書評


評価:☆☆☆☆

 若宮詩暢、中学二年生。小学四年生でA級になり、今や五段の身の上ではあるが、どのかるた会にも所属せず、ただ一人、かるたと遊ぶことを唯一の楽しみとしていた。
 その現状に十分満足していた若宮詩暢の前に、東京から笹原美希という転校生が現れる。脳天気な彼女は、京言葉による婉曲な拒否も意に介さず、同じ王朝文化好きだと信じ込み、若宮詩暢と仲良くなろうとまとわりついてくる。

 懸命に距離を取ろうとする若宮詩暢だったが、祖母の命令で指導に参加したかるた会や、文化祭の掲示物の調べ物などで、二人の距離は嫌でも近づかざるを得ない。そしてようやく、若宮詩暢は笹原美希の本当の姿に気づくのだった。

 本編との大きな関わりは3つ。ひとつは、詩暢のスタイルである繊細な取り方の起源となった、ミニかるたとの出会い。そしてスノー丸を愛用することになるきっかけ。最後は、猪熊遙との約束だ。


 短編的に、真島太一が何故、瑞沢高校に進学することになったのか、その切っ掛けが語られる。


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