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【ハロー、ジーニアス (2)】恐々と手を伸ばし始める少女たち

ハロー、ジーニアス (2)(優木カズヒロ)

 部長・海竜王寺八葉、副部長・竹原高行に加え、水泳部の有屋美月も入部し、部活動としての体裁を整えつつある、第二科学部。
 こうしてジーニアスの八葉は、確執のあった陸上部の伊佐勇里や灰塚清彦も含め、少しずつ他人との付き合い方を覚えていく。



書評


評価:☆☆☆☆

 部長・海竜王寺八葉、副部長・竹原高行に加え、水泳部の有屋美月も入部し、部活動としての体裁を整えつつある、第二科学部。
 こうしてジーニアスの八葉は、確執のあった陸上部の伊佐勇里や灰塚清彦も含め、少しずつ他人との付き合い方を覚えていく。

 そんな5月、第二科学部が入居する三十八・三十九仮説部室棟に、立ち退き騒動が持ち上がる。十年前の古証文を持ちだして来た課外活動統括委員会、学生自治会の自警団の様な組織が、部室長屋を取り壊そうというのだ。
 その背景には、ジーニアスの八葉を利用したい学園都市運営機構の思惑が見え隠れしていた。

 そんな権力の横暴には従えないと、有屋美月は、反対署名集めのためのバザー開催を提案する。それにのった部室長屋入居メンバーたちはノリノリでバザーを成功に導き、無事に必要な署名を集めることに成功する。
 しかし、統括委員会の宮野真琴から、副委員長の寺尾荘司が、その署名を無効化する策略を仕掛けていることを告げられるのだった。

 前巻は八葉と高行の関係構築に費やされたように、今巻は八葉と美月の関係構築を描くことに費やされる。
 ジーニアスとして周囲から規定されてしまっていて自由がない八葉と、周囲からの期待がない分、理想の自分を求めて五里霧中にある美月がそれぞれ抱える悩み。その背景には、自分の可能性が数値化され、それに縛られることが当たり前となっている世界観がある。そんな彼女たちが、高行という人間と、今回の騒動を通じて、深く結びついていくのだ。

 展開が見え見えの部分はあるかもしれないが、こうして第二科学部は立ちあがった。さて次はどんな展開になるのかが楽しみだ。

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