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【魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉】人々の日常を守るために戦う少女

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(川口士)

 ジスタート王国との治水を巡る小競り合いが、王子の初陣に格上げされてしまったため、ブリューヌ王国辺境に領地を持つ伯爵ティグルヴルムド・ヴォルンも、戦陣に参列せざるを得なくなってしまった。
 手勢はわずか百、貧乏貴族でかつ、ブリューヌでは蔑まれる弓の使い手であるため、後陣で無聊を託っていれば良かったはずなのだが、ジスタートの七人の戦姫のひとり、エレオノーラ・ヴィルターリア、銀閃の風姫エレンの計略に味方は総崩れ、敵勢に踏み散らされ、ティグルは気を失ってしまう。



書評


評価:☆☆☆☆☆

 ジスタート王国との治水を巡る小競り合いが、王子の初陣に格上げされてしまったため、ブリューヌ王国辺境に領地を持つ伯爵ティグルヴルムド・ヴォルンも、戦陣に参列せざるを得なくなってしまった。
 手勢はわずか百、貧乏貴族でかつ、ブリューヌでは蔑まれる弓の使い手であるため、後陣で無聊を託っていれば良かったはずなのだが、ジスタートの七人の戦姫のひとり、エレオノーラ・ヴィルターリア、銀閃の風姫エレンの計略に味方は総崩れ、敵勢に踏み散らされ、ティグルは気を失ってしまう。

 そんなティグルが目覚めて目にしたのは、掃討戦で追いかけられる味方勢と、敵将の少女エレンの姿。ティグルは敵の指揮を寸断し味方を逃がすためエレンを射殺そうとするも、エレンの力の前に屈して捕虜になってしまう。

 エレンの領地に連れ帰られたティグルに与えられたのは、思わぬ厚遇だった。身代金が払えなければ、彼女の部下になれば良いという。エレンがティグルの弓の腕を褒めてくれたこともあり、自国で弓を蔑まれるティグルは悩むが、領地の屋敷には妹のような侍女ティッタが待っているし、エレンの側近の女騎士リムはティグルを殺そうとすることもあり、きっぱりと断ってしまう。

 それでもティグルの腕を惜しむエレンは、彼を屋敷にとどめ気が変わるのを待つのだった。そして、エレン陣営にもなじみ始め、エレンとの生活に楽しみを覚え始めた頃、ティグルの下に故郷で政変が勃発したことを知らせる手紙が届く。

 弓しかとりえがないけれど弓だけは凄まじい腕前を持つ少年と、戦場を駆け抜けて敵を滅ぼす少女の物語。作者のこだわりなのだろうけれど、少年の側には妹のような少女と、敵対する嫌な少年がいるのはお約束。
 ファンタジー的な世界観ながら中世風の技術レベルで、表に出てくる戦場風景は剣を使った白兵戦がメインなのだけれど、魔法的な伏線も多く張られている。

 最初と最後に戦闘シーンもあるのだけれど、じっくりと日常を描きながら世界観を構築していく姿勢は素晴らしく好感が持てる。ただこのまったりとした雰囲気が、ファンタジーに対する期待とは異なるという意見もありえそう。
 今巻のキャラ構築はかなり成功している気がするので、これはいける気がする。MF文庫J的なファンタジーとして。

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