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【夜のちょうちょと同居計画! (2)】頼りたい時もある、頼って欲しい時もある

夜のちょうちょと同居計画! (2)(菱田愛日)

 大人っぽい畑薙彩香、ニコニコだけどちょっと黒い二風谷真琴、美人だけどプライドが高い宮ヶ瀬瑠花という3人の同級生をキャストとするキャバクラの担当ボーイに黒部奈斗は割り当てられてしまった。ここは学生が社会をロールプレイする自立都市。その割当を拒否すれば生きてはいけない。



書評


評価:☆☆☆☆☆

 大人っぽい畑薙彩香、ニコニコだけどちょっと黒い二風谷真琴、美人だけどプライドが高い宮ヶ瀬瑠花という3人の同級生をキャストとするキャバクラの担当ボーイに黒部奈斗は割り当てられてしまった。ここは学生が社会をロールプレイする自立都市。その割当を拒否すれば生きてはいけない。
 初めてのキャバ嬢という職業をそつなくこなす真琴に対し、プライドが高い瑠花は、自分が至らないと言うことを自覚しつつも、妙に真琴に張り合ってしまい、大人な彩香はそれを分かっている風に見てフォローする。そんな3人の女の子中に男一人で叩き込まれて、奈斗は右往左往する毎日だ。そんな日々を何とか乗り切れているのは教育係の洋司先輩や美咲子先輩のおかげも大きい。

 しかしようやくキャバクラの仕事にも慣れてきて、何とか前を向いて進めそうになった頃、グループ内での新人対抗戦が開催されることになる。その本命は、渋谷店のボーイ、相木陸玖が擁するギャル系キャバ嬢たち。しかも相木は、明らかに自分に比べてボーイに向いているように奈斗には思える。
 予選を真琴の独走に頼る作戦で突破し、本選をみんなで戦うことになったのだが、渋谷のキャバ嬢の一言から、せっかくみんなで行った遊園地で生まれた結束みたいなものが、ガラガラと崩れ落ちていってしまう。

 1巻は宮ヶ瀬瑠花がキャバ嬢という職業に向き合い前を向いていくと共に、彼女にそうすることで奈斗自身がボーイの仕事の価値に気づいていくお話だったわけだが、今回は、誰よりもトップに近く慣れていると思っていた二風谷真琴の弱さが表に出てきてしまうお話。
 どんなに仕事ができるように見えても、やっぱり同じ15歳。しかも仕事ができると言うことは、どこかでそういう経験を積んで来た可能性が高いわけで、それでも自立都市にいるということは、そこで何かがあったということでもある。

 しかし、ようやく精神年齢の低い瑠花の相手が出来るようになったばかりの奈斗では、完璧スマイルを崩さない真琴の本心を知り、そしてその支えになるような役割を演じるということは難しい。
 だが、若いということは、可能性にあふれていると言うことでもある。昨日できなかったことが、今日もできないとは限らない。今日できなかったことが、明日も無理ということはない。そしてそれを成し遂げるには、自分の足りないことを知り、どうしようかを必死に考え、最後まであきらめない事が重要なのだ。これはそんなお話。

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